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データ入力基礎講座
5-6 入力に便利な関数
よく使う関数の一覧
Excel には集計や計算用以外に、文字の変換や比較に使う関数も多数あります。
また、関数を組み合わせることで、より複雑な処理もできるようになります。
多くの関数や、組合せを覚えるとなると大変なので、特によく使う関数を抜粋しました。
基本的な関数 | |
---|---|
ASC | 文字列内の全角の英数カナ文字を、半角文字に変換する。 |
JIS | 文字列内の半角の英数カナ文字を、全角文字に変換する。 |
CONCATENATE | 複数の文字列を結合して 1 つの文字列にまとめる。 |
TRIM | 余計な空白文字の除去する。 |
EXACT | 2つの文字列が等しいかどうか判別する。 |
IF | 条件に対して、指定した値を返す。 |
関数の応用 | |
---|---|
TEXT | 西暦を和暦にする |
LEFT、REPLACE、IF、MID | 都道府県と市区町村以降を分ける |
ASC関数
全角の英数カナ文字を、半角文字に変換します。対応する半角文字がない場合は変換されません。
JIS関数
半角の英数カナ文字を、全角文字に変換します。
CONCATENATE関数
2つのセルの値を結合します。詳しくは4-6文字列連結関数をご覧下さい。
TRIM関数
文字列の後ろに不要なスペースがある場合にスペースを取り除きます。
EXACT関数
2つのセルを比較して、値が等しい場合は『TRUE』、一致しなければ『FALSE』を表示します。
IF関数
1番目に指定した条件が、真の場合は2番目の値を、偽の場合は3番目の値を返します。
EXACT関数と似ている部分もありますが、条件と返還値を自由に設定できるので応用の幅が広い関数です。
TEXT関数で西暦を和暦に変換する
日付を西暦から元号にする場合、『セルの書式設定』から『ユーザー定義』で指定します。
これを関数で処理する場合、TEXT関数で書式を設定することができます。
年数の部分を『ggge』で漢字の元号に、『ge』にするとローマ字の略元号になります。
=TEXT(参照元のセル,"ggge年mm月dd日")
=TEXT(参照元のセル,"ge/mm/dd")
※コピーして使う場合は参照元のセルの部分を変更して下さい。
住所から都道府県と市区町村を分ける
都道府県名のみを取得する場合、文字列の先頭から指定の字数を取得する『LEFT』関数を使います。
都道府県は、神奈川県などが4文字の他は3文字なので、4文字目が「県」でなければ3文字を取得する、というように2番目の値をIF関数で指定します。
4文字目の値を取得するにはMID関数を使います。
=LEFT(参照元のセル,IF(MID(参照元のセル,4,1)="県",4,3))
また、市区町村以降を取得する場合は、REPLACE関数で都道府県名を置換して消します。
=REPLACE(参照元のセル,1,IF(MID(参照元のセル,4,1)="県",4,3),"")
※コピーして使う場合は参照元のセルの部分を変更して下さい。